北韓の核問題をめぐる6か国協議のアメリカ担当特使が28日退任し、国家情報局に復帰したことがわかりました。
アメリカ国務省の報道官室が1日、明らかにしたところによりますと、6か国協議アメリカ担当特使のサイラー氏が先月28日付けで国家情報局に復帰し、後任は決まらず、国務省の韓国課長が兼務するということです。
サイラー氏は、韓国滞在歴12年の韓半島専門家で、国家安全保障会議の韓半島担当部長を経て去年9月から特使を務め、数回にわたって北韓を極秘訪問しています。
韓半島専門家のサイラー氏が担当特使を退任したうえ、後任が決まらないことなどから、オバマ大統領の任期中はもはやアメリカの対北韓政策に大きな進展は期待できないとする見方が広がっています。