中国の習近平国家主席は、北韓の政権樹立67周年を翌日に控えた8日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に祝電を送り、中朝関係の協力の拡大を呼びかけましたが、北韓はこの祝電を労働新聞の2面に掲載し、1面に載せたロシアとキューバの最高指導者からの祝電と差を付けました。
中国の指導部は、毎年、政権樹立記念日に合わせて北韓の指導部に祝電を送っていますが、今年は、「両国の長期的な親善協力」を強調した内容になっており、中朝関係の改善を期待させる内容となっています。
しかし、北韓は、ロシアのプーチン大統領とキューバのカストロ国家評議会議長からそれぞれ送られた祝電を新聞の1面で紹介したのに対し、中国のものは2面に掲載して差をつけました。
これは、北韓が、最近のぎくしゃくした中朝関係に不満を示すものとの見方が出ています。