学年にふさわしい最低限の学力を備えていない中学生と高校生の割合が、ここ4年間、増加していることがわかりました。
韓国では、中学校3年生と高校2年生を対象に国語・数学・英語のテストを行い、点数によって4つのグループに分類して生徒の学力を把握する「国家水準学業成就度評価」が毎年行われており、このうち最下位の4番目のグループは、学年にふさわしい最低限の学力を備えていない状態であるとみなされます。
教育部が「国家水準学業成就度評価」の2011年から2014年までの結果をまとめたところによりますと、高校生では、4番目のグループが占める割合は、2011年は3.3%でしたが、2014年は4.2%になり、0.9%ポイント増加しました。
また、中学生では、4番目のグループが占める割合は、2011年は2.2%でしたが、2014年は3.7%になり、1.5%ポイント増加しました。
これについて専門家は、「最近は、学年にふさわしい学力を備えていない中学生と高校生が増加しているうえ、地域別の学力の格差も広がる傾向が見られる。公教育を通して機会の平等を図るために、政府と各地域の教育庁が積極的に連携して対策を立てる必要がある」と指摘しています。