金融委員会や金融監督員など、金融当局の職員を装って金を騙し取る詐欺で被害を受けた人の3人に1人が、60歳以上の高齢者であることがわかりました。
金融監督院によりますと、2012年からことし7月までの間、金融当局の職員を装った詐欺の被害者は、合わせて2866人でした。
被害者を年齢別で見ますと、60歳以上の高齢者が1025人でもっとも多く、全体の35.8%を占めているということです。
金融当局の職員を装った金融詐欺事件の発生件数は、2012年は227件でしたが、2013年は468件、2014年は1167件に上るなど、毎年2倍以上増えています。
これについて専門家は、「金融詐欺による高齢者の被害が多い現状を踏まえて、金融詐欺の危険性や対処方法を高齢者により積極的に知らせて被害を防ぐための対策が必要だ」と指摘しています。