韓国では、低金利の影響で、家賃の月払い方式の「ウォルセ」が住宅の賃貸借契約に占める割合が急激に増え、半数近くなっていることがわかりました。
韓国には、最初に一定額の保証金を預け契約終了時に全額返してもらう「チョンセ」という独特の賃貸借契約の方式があり、高金利時代には、ほとんどの賃貸借契約が「チョンセ」で行われていました。
しかし、最近低金利が続いていることから、家主が「チョンセ」より「ウォルセ」の方を好むようになり、「チョンセ」から「ウォルセ」へのシフトが急速に進んでいます。
国土交通部が14日、発表したところによりますと、先月、住宅の賃貸借で「ウォルセ」が占めた割合は46%で、去年の同じ月に比べて6ポイント増加したということです。
これは、統計を取り始めた2011年以来、もっとも多いものです。
住居形態としては、マンションに比べて、中間層や低所得者層が多く住むアパートなどの集合住宅で「ウォルセ」へのシフトが目立っていて、今後も「チョンセ」から「ウォルセ」へのシフトは続くとみられます。