刑事事件を犯した犯罪者が、事件の被害者や、自分の事件に関連して捜査の手がかりを提供したり、裁判で証言したりした人に報復する犯罪が、ここ5年間で2倍に増加したことがわかりました。
警察庁によりますと、去年1年間、刑事事件の犯罪者が被害者や証人などに報復する犯罪の発生件数は255件に上りました。
犯罪者による報復は、2010年は124件でしたが、ここ5年間でおよそ2倍に増加しています。
報復の手口としては、脅迫がもっとも多く、続いて暴行、傷害、監禁などの順でした。
これについて専門家は、「犯罪者による報復を防ぐためには、被害者の安全をより確実に守るための方策はもちろん、加害者への管理をより徹底する方策も立てる必要がある」と指摘しています。