ことしの韓国の輸出が、世界金融危機以来もっとも落ち込むという見通しが出されました。
LG経済研究院は、ことしの韓国の輸出が去年に比べて6.3%減少し、現代経済研究院は、4%台の減少となる見通しをそれぞれ示しました。
また韓国銀行の李柱烈（イ・ジュヨル）総裁は、マイナス4.3%としていた7月の見通しよりさらに落ち込むと予想し、下方修正の可能性を示唆しました。
これらの見通しどおりになるとすれば、韓国の輸出はマイナス1.3%だった2012年以来3年ぶりに減少に転じることになるほか、減少幅としては、世界金融危機のあおりを受けてマイナス13.8%となった2009年以来もっとも大きくなります。
現に、今月1日から20日までの輸出額は、276億7000万ドルで、去年の同じ期間に比べて6.4%減っていて、下半期に入って減少幅がさらに大きくなっています。
これは、円安の影響に加えて、主な輸出先となっている中国の景気減速や原油安による石油製品の輸出低迷などが背景にあるとみられます。