アメリカ・サンフランシスコの市議会は、現地時間の22日に開かれた全体会議で、旧日本軍慰安婦を象徴する碑や像の設置を強く促す決議案を全会一致で可決しました。
決議は、慰安婦について、「旧日本軍に拉致されて、強制的に性的奴隷にされた」としたうえで、「戦後70年の年に、性奴隷として計り知れない苦痛を味わった少女や女性たちを追悼するための場をつくる」としています。
記念碑をつくる費用は市民団体などの寄付でまかなう見込みで、今後、市とこうした団体はデザインなどを話し合い、公共の公園や広場などに設置する見通しです。
慰安婦の碑や像は、カリフォルニア州グレンデールやニューヨーク州ロングアイランド、ニュージャージー州パリセイズパークとユニオンシティーなどアメリカの数か所にありますが、サンフランシスコのような大都市で設置が推進されるのは初めてです。
この日の市議会の傍聴席では、韓国人の元慰安婦、李容洙(イ・ヨンス)さんをはじめ、決議案を支持してきた市民団体の関係者や市民100人あまりが決議案の可決を見守っていました。