円安の長期化で日本の輸出品の現地価格の値下げが本格化し、今後、韓国の輸出に悪い影響が予想されるとする展望が示されました。
日本の輸出企業は、ことし7月から海外での販売戦略を練り直し、シェア拡大を目指して外貨建ての現地価格を引き下げる傾向が目立っています。
これを受けて韓国貿易協会は、「円安の影響」と題した報告書をまとめ、円に対するウォン相場が1%上昇した場合、海外市場での韓国輸出品の価格競争力が弱まり、韓国の輸出はおよそ0.49%減少することが見込まれると分析しました。
韓国貿易協会はこの対策として、韓国の輸出企業は円安の長期化に備えて、為替レートに注目するとともに、長期的には競争力を高める取り組みが必要だと指摘しています。