民間シンクタンクの韓国経済研究院は29日、韓国のことしの経済成長率の見通しを、6月に発表した2.7%から2.4%に下方修正しました。
また、来年の成長率は2.6%にとどまると予想しました。
その理由として、韓国経済研究院は、高齢化や家計負債の増加など構造的な消費低迷要因が続いていることや、中国の景気減速や人民元の切り下げなど不安定な中国経済による輸出環境の悪化を挙げています。
経常収支は、輸出が振るわないなか、輸入が大きく減ったための「不況型の黒字」が続き、ことし1054億ドル、来年1022億ドルの大幅な黒字となるということです。
韓国経済研究院は、「アメリカの利上げより、中国経済の落ち込みが韓国経済に及ぼす影響が大きいため、中国の人民元のさらなる切り下げに備える必要がある」と話しています。