マーズ=中東呼吸器症候群の最後の陽性患者が遺伝子検査の結果、陰性と判定され、29日までに新たな感染者が発生しなければ、韓国のマーズは、正式に終息となります。
保健福祉部は1日、マーズの最後の陽性患者が2回にわたる遺伝子検査の結果、陰性と判定されたと発表しました。
マーズ感染者は、7月5日を最後に発生しておらず、WHO=世界保健機関の基準により、最終患者の完治から28日後の今月29日までに新たな感染者が発生しなければ、正式に終息となります。
今回、陰性と判定された最後の陽性患者は、完治まで116日かかっており、世界最長の感染期間とみられるということです。この患者は、悪性リンパ腫を患っており、抗生物質の投与で免疫力が低下していたため完治に時間がかかったということです。
韓国では、最初の患者が発生した5月20日以降、これまで、186人がマーズに感染し、このうち36人が死亡しています。
現在、治療中の患者は5人で、このうち2人は、呼吸や血圧などの状態が不安定だということです。