北韓のリ・スヨン外相は現地時間の1日午後、国連総会で演説し、「平和的な宇宙開発は、国際法によって与えられた主権国としての自主的な権利だ」と主張し、衛星打ち上げと称してのミサイル発射を続けていく考えを示しました。
リ・スヨン外相は、「平和的な衛星の打ち上げを禁止する不当な仕打ちに対し、あらゆる自衛的な措置で最後まで強硬対応し、尊厳を守ることが共和国政府の確固不動の決心だ」としています。
核実験についても、「アメリカの敵視政策と核の脅威に対する自衛的な措置だ」と主張しました。
リ・スヨン外相は、また、「世界10か国が衛星を自由に打ち上げ、9か国が核兵器を開発し、核実験を行っているが、国連安全保障理事会は、北韓だけにこれらを禁じる違法な決議を採択した」と批判しました。
さらに、リ・スヨン外相は、「韓国戦争の休戦協定を平和協定に変えることだけが、韓半島に平和をもたらすことができる。これは、アメリカが決断を下すべき問題で、アメリカが同意するなら、アメリカと建設的な対話をする用意がある」としています。
国連総会での演説に先立って、リ・スヨン外相は、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長と会談しました。
会談で、潘事務総長は、8月に韓国と軍事的緊張解消に向けた高官協議を行ったことや、今月下旬に離散家族再会行事を開催することを評価し、南北間の対話と和解、協力の強化は、韓半島の平和と安定に貢献するもので、国連事務総長として南北間の協力支援を続けていく考えを示しました。