夜に十分な睡眠がとれなかったり、眠りが浅かったりして、昼間の眠気やだるさ、集中力低下などで日常生活に支障をきたす「睡眠障害」で治療を受ける30代の女性が増えていることがわかりました。
国民健康保険公団によりますと、去年1年間、睡眠障害で治療を受けた人は41万5000人で、2年前の2012年に比べて5万7000人増加しました。
性別で見ますと、女性患者は24万7000人で、男性の1.5倍、年齢別では、30代がもっとも多く、続いて10歳以下、40代、20代などの順となっています。
とりわけ、人口10万人当たりの患者数の増加率で見ますと、30代女性患者は年平均で10.4%ずつ増えており、もっとも高い増加率となっているということです。
これについて専門家は、「30代の女性は、仕事や家事、育児など、様々な問題を抱えている場合が多いため、ストレスによって睡眠が妨げられている可能性が高いとみられる」と説明しています。