ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンが、ディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていた問題で、フォルクスワーゲングループのディーゼル車を購入した人たちによる集団訴訟の動きが韓国で広がっています。
韓国では、先月30日に、フォルクスワーゲンとアウディのディーゼル車を購入した2人が、フォルクスワーゲングループなどに購入代金の返還を求める初の訴訟をソウル中央地方裁判所に起こしています。
これに続いて、6日、新たに38人が売買契約の取り消しと購入代金の返還を求める2件目の訴訟を起こしました。
訴訟の代理人を務める法律事務所によりますと、最初の訴訟以降1000件を超える問い合わせがあり、この勢いでいけば原告団は100人を超えるものとみられるということです。
ところで、韓国環境当局は、韓国で販売されているフォルクスワーゲンのディーゼル車全車種を対象に、不正ソフトを使っていないかどうかの検査を6日から始めました。都心、市郊外、高速道路でそれぞれ走行中の排気ガスを測定し、不正が確認された場合、販売停止や認証取り消し、課徴金などの行政処分を検討することにしています。