朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対して、検察は、19日、懲役1年6か月を求刑しました。
この問題は、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、去年4月に起きたセウォル号沈没事故当日、朴槿恵大統領が元補佐官と密会していたうわさがあることなどを報じ、大統領に対する名誉毀損罪で在宅起訴されたものです。
検察は、「朴大統領と一緒にいたと報じられた元補佐官の通話履歴や法廷での供述などを総合的に踏まえると、記事の内容は虚偽にあたる。旅客船『セウォル号』の沈没事故と関係のない朴槿恵大統領のプライベートを誹謗する目的で記事を書き、朴大統領の名誉を毀損した」と主張しました。
これを受けて産経新聞は、ホームページに「驚きと怒りを禁じ得ない。国際常識に即した判断を行うよう強く求める」というコメントを発表しました。
また菅義偉官房長官は、日本政府として「極めて残念だ。今後も種々の機会、さまざまなレベルで、引き続き適切な対応を韓国側に求めたい」と述べました。
判決公判は来月26日に行われます。