元韓国駐在アメリカ大使のクリストファー・ヒル氏は、北韓が休戦協定を平和協定に転換するようアメリカに求めていることについて、22日、「北韓は、平和協定と核兵器を同時に手に入れることはできない」と、ソウルで記者団に語りました。
ヒル氏は韓国駐在大使などを歴任した後、2005年から2009年にかけて東アジア・太平洋担当の国務次官補として6か国協議のアメリカ首席代表を務め、北韓の核計画放棄を明記した2005年の6か国協議共同声明の採択にこぎつけた実績があります。
今回は回顧録の韓国語版出版のために韓国を訪れており、6か国協議が2008年12月から中断していることについて、「中国に対してより積極的に接近して、この問題について対話しなければならない」と述べました。
そして「焦る必要はないが、ただ待つことが戦略的忍耐とされていることは理解しがたい」と述べ、オバマ政権の対北韓政策に批判的な考えを示しました。