韓国の7月から9月までの第3四半期の経済成長率が1.2%となり、6四半期ぶりに0%台を脱しました。
韓国銀行が23日発表した第3四半期の実質GDP=国内総生産は、前の四半期に比べてプラス1.2%で、6四半期ぶりに0%台を脱しました。これは2010年第2四半期以来の高い水準です。
韓国の前の四半期に比べたGDP成長率は、セウォル号が沈没した去年4月から6月までの第2四半期に0%台に落ち込んで以来、5四半期連続で0%台にとどまっていました。
成長率が回復したのは、輸出の不振が続いているものの、マーズ=中東呼吸器症候群で冷え込んだ消費者心理が持ち直し、内需が成長をけん引したためです。
部門別にみますと、民間消費は、耐久財とサービス消費を中心に前の四半期に比べて1.1%増え、建設投資も、建物の建設と土木工事の好調で4.5%増えました。
しかし輸出は、液晶ディスプレーや化学製品、造船などが振るわず、0.2%減少しました。
また業種別では、製造業は半導体や携帯電話を中心に0.1%成長し、サービス業は、マーズの影響から前の四半期に減っていた卸売・小売、飲食宿泊業などが持ち直して1%の伸びとなりました。農林漁業は6.5%の成長でした。