来年の経済成長率の見通しについて、政府と韓国銀行は、いずれも3%台の成長を予想していますが、国策銀行である企業銀行は、2%台前半とする予測を発表し注目が集まっています。
金融業界が22日に明らかにしたところによりますと、企業銀行の経済研究所は、来年の韓国の経済成長率について、2.2%とする見通しを示しました。これは、韓国銀行がこのほど発表した3.2%に比べて1ポイント低いものです。
企業銀行は、来年上半期の成長率は2.3%、下半期にはさらに成長が鈍化して2.1%にとどまるとみています。
企業銀行は、来年、韓国経済が直面する状況を、「酷寒の冬にかまどの火が消えたわら屋根の家」にたとえ、「アメリカが金利の引き上げに踏み切ると、韓国銀行による追随を懸念して韓国への投資が落ち込むだろう。中国向け輸出の不振や新興国の金融市場の不安など、国内外の悪材料が韓国経済の足を引っ張るおそれがある」としています。
企業銀行は、ここ数年、韓国の経済成長率を正確に予測していて、今回も予測が当たるのではないかと注目されます。