政府と与党が進めている歴史教科書の国定化について、ソウル大学の現職教授と名誉教授らが撤回を求める声明を発表しました。
ソウル大学の現職教授と名誉教授382人は28日、実名で声明を出し、「政府と与党は、検定を経た教科書が北韓の思想に沿う左寄りの教科書だとする、受け入れがたい主張をしている。国定化を強行することは、教科書の記述や歴史教育の問題ではなく、権力層の政治的な計算に過ぎない。国民の考えを画一化しようとする試みの弊害は、日本の軍国主義や北韓の全体主義ですでに確認されている」と主張しました。
今回の声明には、ソウル大学の17の学部、4つの大学院の教授らが参加していて、ソウル大学の教授が集団で声明を発表したのは、前の李明博(イ・ミョンバク)政権が進めようとした韓半島大運河建設事業への反対声明以来7年ぶりのことです。