北韓が寧辺(ヨンビョン)にある5000キロワットの黒鉛減速炉の運転を今月中ばに停止したことが分かり、プルトニウムを抽出する準備に入ったのではないかとする疑惑が出ています。
黒鉛減速炉は、核爆弾の原料となるプルトニウムの製造に必要な核燃料棒を作る施設です。
日本のメディアは28日、韓国政府関係者の話として黒鉛減速炉の運転が中断されていることから、北韓が使用済み燃料棒を取り出してプルトニウムを抽出する準備を始めた可能性があるとしています。
韓国政府は、これを核実験につながる兆候とみて監視を強めています。
北韓は2013年4月、経済再建と核戦力強化を同時に進める方針を発表し、これにもとづいて黒鉛減速炉を整備して再稼動すると宣言しており、専門家は北韓が2013年8月から再稼動していたものとみています。