ことし1月、フィリピンのミンダナオ島で拉致された74歳の韓国人男性と推定される遺体が、10月31日夜10時頃、フィリピン南西部のスールー州で見つかりました。
外交部によりますと、ことし1月24日、フィリピンのミンダナオ島に住む息子の家を訪れていた74歳の韓国人男性が、侵入してきた武装集団に拉致されました。
この武装集団は、イスラム過激派集団のアブサヤフで、男性の家族におよそ121億ウォンに上る身代金を要求していました。
韓国政府は、フィリピン政府と協力して釈放のための交渉を続けてきましたが、10月31日の夜10時頃、フィリピン南西部のスールー州の道路沿いで、被害者と見られる遺体が発見されたということです。
フィリピンの軍当局によりますと、見つかった遺体に外傷はなく、病気で亡くなったものとみられています。
韓国政府は、「安全を確保するのために非公開で釈放交渉を続けてきたが、被害者の男性の健康が悪化して亡くなったものとみられる。フィリピン政府と協力して、詳細を把握する方針だ」と説明しています。