ことし1月から9月までの貿易全体に占める中国との貿易の割合が、初めて23%を上回り、中国に偏りすぎているとの懸念が出ています。
産業通商資源部がまとめた韓国の輸出統計によりますと、ことし1月から9月までの中国への輸出額は、全体の26%で、去年の同じ期間に比べて0.7ポイント増えました。
輸出と輸入を合わせた貿易額でも、全体に占める中国の割合は、去年より1.8ポイント増えて、初めて23%を上回りました。
専門家らは、日本の円安やヨーロッパの財政危機の影響でこれらの国々への輸出が伸び悩み、相対的に中国との貿易が増えたものとみています。
しかし、中国の経済成長率が日増しに低下していることや、中国政府が内需中心の経済政策に切り替えていることなどから、新興市場を開拓し中国への貿易依存度を下げる必要があるという指摘も出ています。