この20年間、韓国にとって3大輸出相手国の一つだった日本が、今年は5位に後退し、代わって香港が3位、ベトナムが4位に浮上する見込みであることがわかりました。
産業通商資源部が6日にまとめたところによりますと、今年1~10月の韓国の日本向け輸出額は215億2200万ドルで、去年の同じ期間に比べて21.1%減少しました。
日本は、1996年以降、アメリカと並ぶ主要輸出先でしたが、2001年に中国に抜かれて3位になり、今年は、香港とベトナムに次いで5位になる見込みです。
韓国の最大の輸出先国は中国で、次いでアメリカ、香港、ベトナムの順となっています。
韓国貿易協会の統計によりますと、韓国の今年の日本向け輸出は、ウォン高円安の影響で、日本で韓国製品が大幅に値上がりしたことなどから、石油製品、無線通信機器、鉄鋼製品など主要品目がいずれも大幅に減っています。
一方、韓国からの輸出の増加が目立つのはベトナムで、1月から10月までのベトナム向け輸出は233億9000万ドルと、去年の同じ期間に比べて27.8%も増えています。
これは、ベトナムの輸出増加に伴い、中間財と原材料の韓国からベトナム向けの輸出が増えていることや、韓国企業が生産拠点を中国からベトナムに移していることなどが背景にあります。
ベトナム向け輸出は、来年は香港を上回り、韓国の輸出先国3位に浮上する可能性が高いものとみられています。