コメの消費減少が続いている影響で、ことし9月末現在のコメの在庫は、136万トンに上りました。
農林畜産食品部によりますと、ことしのコメの生産量は425万8000トンに上るものと予想されており、10年前の2005年に比べて10.7%減少するとみられます。
一方、去年1年間のコメの消費量は1人当たりで65.1キログラムとなり、2005年に比べて19.3%減少しています。
このため、コメの在庫は、9月末の時点で136万トンに上っており、去年の1年当たりのコメの消費量で換算すると、およそ2089万人が1年間食べられる量に当たるということです。
これについて農林畜産食品部は、「コメを長期間保管する場合、古くなったコメの商品性が落ちるほか、コメを保管する倉庫の賃貸費用などが問題となる。今後、コメの価格を引き下げ、コメを利用した加工食品の輸出を支援するなどして、コメの在庫を減らしていく方針だ」と説明しています。