北韓の金正恩第1書記の最側近で序列3位の崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党書記が「革命化教育」と呼ばれる思想教育を受けている可能性があることが12日、わかりました。
北韓事情に詳しい消息筋は12日、「崔竜海書記が地方の協同農場で革命化教育を受けているものとみられる。粛清ではなく、解任とみたほうがいい」と述べました。
崔氏は7日に死亡した李乙雪(リ・ウルソル)朝鮮人民軍元帥の葬儀委員に選ばれず、「粛清説」や「解任説」が取りざたされていました。
この消息筋は、「背景は知らされていないが、勤労団体担当の党書記だったことから、傘下の青年同盟の成果不振と推定される。今回は崔氏が責任を取らざるを得ない状況だったとみられる」と説明しました。
そして、「崔竜海氏は(抗日)パルチザン第2世代という身分のため、失敗を犯しても簡単には粛清されない。革命化教育を受けたあと復帰する可能性がある」との見通しを示しました。
農村や炭鉱での革命化教育は、高官に対する処分のうち比較的重いもので、これより低い段階の処分としては、自宅で「自己批判書」を書くことや、党幹部対象の教育機関である金日成高級党学校で再教育を受けることなどがあります。
崔氏は2004年にも革命化教育を受けたあとに復帰しています。