京畿道烏山の米軍基地で、数回に渡って炭疽菌を使った実験が行われたとの疑惑が提起されました。
ことし６月、アメリカ陸軍の研究所が炭疽菌の生きたサンプルを誤って５１ヶ所の研究施設に送っていたことを明らかになりましたが、送付先には京畿道烏山の米軍基地も含まれていました。
ことし８月に韓米合同調査団の一員として米軍基地の調査に加わった京畿道保健環境研究院の関係者は１８日、京畿道議会の監査で、当時、米軍の関係者に対して過去にも炭疽菌を使った実験をしたことがあるかを尋ねたところ、米軍の関係者は生物戦に備えているとだけ答え、過去にも炭疽菌を使った実験をしたことを間接的に認めたということです。
この関係者は、過去にどのような実験をしたのか具体的な資料を要求したということですが、米軍はこれまで要求に応じていないということです。
京畿道議会の梁根瑞（ヤン・グンソ）議員は、米軍が烏山基地で過去にも炭疽菌を使った実験をした可能性が高いとして、政府は真相を正確に把握し、公開すべきだと主張しました。