北韓による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件から5年となる23日。
朴槿恵(パク・クネ)大統領はこの日に行われた追悼式典にメッセージを送り、「強固な安保体制が望ましい南北関係を築く重要な土台になる」と強調しました。
追悼式典は23日の午前10時、ソウル市内の戦争記念館で行われ、黄教安(ファン・ギョアン)国務総理をはじめとする政府の要人や砲撃事件の遺族、将兵、一般市民などおよそ4千人が出席しました。
朴大統領は式典に映像メッセージを送り、砲撃で亡くなった兵士たちに哀悼の意を表した上で、「これからも韓国軍には完璧な態勢を整え、いかなる威嚇や挑発にも揺ぎなく対応してもらいたい」と述べました。
朴大統領が延坪島砲撃事件の追悼式典にメッセージを送ったのは今回が初めてです。
延坪島砲撃事件は、北韓軍が2010年11月23日、西海での韓国軍の海上射撃訓練に反発し、民間人が居住する延坪島に砲撃を加え、韓国軍の兵士2人と民間人2人が亡くなったものです。