北韓による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件から5年となった23日、韓国軍は予定通り西海で海上射撃訓練を行いました。
軍の関係者が明らかにしたところによりますと、韓国軍は23日午後4時からおよそ40分にわたって西海の軍事境界線とされる北方限界線(NLL)より南の韓国側海域で射撃訓練を行ったということです。
韓国軍は西海の西南側の海域に向けてK-9自走砲300発あまりを撃ちましたが、当初予定していた多連装ロケットなどは発射しませんでした。
これについては、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の喪中であることや26日に南北当局者会談に向けた実務接触を控えていることを踏まえてのこととの分析が出ています。
一方、朝鮮中央通信は24日、北韓の最高権力機関の国防委員会が韓国軍の射撃訓練について、「同族対決を狙った最も悪辣(あくらつ)な軍事的挑発だ」と強く非難したと伝えています。