ADB=アジア開発銀行が韓国の来年の経済成長率の見通しを0.1ポイント引き下げて、3.3%に下方修正しました。
ADBは3日にまとめた報告書「アジア経済見通し」で、韓国の来年の経済成長率の見通しを、ことし9月の見通しより0.1ポイント引き下げて3.3%に下方修正しました。
ことしの成長率は、9月の見通しの2.7%に据え置きました。
ADBは、「韓国の前の年の同じ期間に対するGDP=国内総生産の増加率が、設備投資や政府支出の拡大などに支えられ、ことし1月から9月までの3四半期に、2.4%となった。マーズ=中東呼吸器症候群の影響があったことを考慮すると、韓国経済は回復基調がさらに強まると期待される。ただ、来年の成長率の見通しは、輸出不振を考慮して、やや引き下げた」と話しています。
アジアの45の新興国の平均成長率の見通しについては、ADBはことし5.8%、来年は6.0%とそれぞれ据え置きました。
このうち中国のことしの成長率の見通しは、住宅供給や産業設備の過剰にもかかわらず、個人消費やサービス業の拡大に支えられ回復基調を続けるとみて、6.8%から6.9%に上方修正しました。
来年の見通しは6.7%に据え置きました。