韓国の三星電子がアメリカのアップルとの間で、スマートフォンなどの特許侵害などをめぐって争っている問題で、三星電子がアップルに賠償金5億4000万ドルを支払うことで双方が合意しました。
アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ裁判所によりますと、双方は、現地時間の3日、こうした合意内容を盛り込んだ共同名義の書類を裁判長に提出したということです。
合意内容は、アップルが三星電子に対して5億4000万ドル、およそ6382億ウォンの賠償金の支払いを要求する請求書を三星電子に送り、三星電子は請求書を受け取ってから10日以内に賠償金を支給するというものです。
賠償金をめぐっては、今年5月に2審にあたるアメリカ連邦巡回控訴裁判所が、1審が示した三星によるアップルの特許侵害を認め9億3000万ドルの賠償金の支払いを命じた2012年の判決を差し戻して賠償金を再計算し、そのうえで5億4800万ドルを三星電子に科していました。
これに対し、三星は7月、4億ドルについて、減額を行うか、完全撤回するよう、アメリカ連邦巡回控訴裁判所に再考を求めていましたが8月に棄却されていました。