ソウルで5日、労働市場改革や歴史教科書国定化に反対する大規模集会が行われましたが、警察との衝突はありませんでした。
集会には警察の推計で1万4000人、主催者発表で5万人が参加し、政府が進める労働市場改革は労働者や農業従事者をないがしろにしているとして批判しました。
先月14日に行われた集会では、参加者の一部が警官隊と衝突、数十人が負傷するなどしていて、警察は2万人余りの機動隊と放水車などを待機させましたが、参加者と直接衝突することはありませんでした。
先月の集会は、覆面をした一部の参加者が警察の車両を壊すなど、過激化したこともあり、朴槿恵大統領は「集会で覆面を着用できないようにすべきだ」との考えを表明しましたが、大統領のこうした発言に反発し、今回の集会では参加者の多くが仮面やマスクを着けて参加しました。
集会を主導した民主労総は、政府が進める労働市場改革は改革ではなく改悪だとして、16日から総ストライキに入り、19日には再び大規模集会を行うと予告しています。