ことし1月のタバコの値上げ以降、減っていたタバコの消費が、このところ、急速に増えているのに対し、来年の政府の禁煙関連予算は削減されています。
韓国タバコ協会のまとめによりますと、タバコ販売量は、値上げ直後のことし1月には、半分に減りましたが、10月には、去年の同じ時期に比べて81%まで戻りました。
一方、去年、政府がタバコ販売によって得た税収は6兆7000億ウォン、今年はすでに9兆ウォンを超えていて、タバコの値上げにより、税収は、2兆6000億ウォン増えました。
ところが、今年、禁煙事業に割り当てられた予算は2500億ウォンにとどまっており、来年は、ことしに比べてさらに110億ウォン削減されています。
政府は、ことしの元日に、「喫煙率を下げ、国民の健康を守るためにタバコの値上げは必要だ」として、タバコの値上げに踏み切っています。