中国の漁業取締船とみられる船1隻が、韓国の西の海、西海の軍事境界線である北方限界線を越えて韓国側水域に侵入してきましたが、韓国海軍の警告射撃を受けて引き返しました。
韓国軍合同参謀本部によりますと、中国の漁業取締船とみられる船1隻が8日午後2時40分過ぎに、西海の領白翎(ペクリョン)島付近の北方限界線を越えて韓国側水域に1.8キロほど入ってきたということです。
このため警戒にあたっていた韓国海軍の艦艇が、通信による6回の警告を行ったあと、10発の警告射撃を加えたところ、中国の漁業取締船とみられる船は20分あまり後に引き揚げました。
合同参謀本部は、「初めはこの船を北韓の漁業取締船と推定していたが、警告射撃のあと、北方限界線の北韓側ではなく、北西側へ退いていったことから、中国の漁業取締船と結論付けた」としています。
中国の漁業取締船が北方限界線を超えて入ってきたのは、極めて異例のことです。