北韓が、25年ぶりに全国財政銀行活動家大会を開催し、「金融調整委員会」を新たに設けるなど、金融システムの改革に拍車をかけているもようです。
北韓の朝鮮中央通信などが14日、報じたところによりますと、第3回全国財政銀行活動家大会が13日、人民文化宮殿で25年ぶりに開かれ、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は参加者らに書簡を送り、「財政・銀行事業は強国づくりに欠かせない。財政や貨幣流通事業を改善し、金融情報化水準を高めるべきだ」と強調したということです。
これは、北韓が、来年5月に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会を控えて、経済の先進化に向けて金融改革に拍車をかけようとしているものとみられます。
そしてその一環として、金融政策や計画を策定し、調整する、韓国の金融委員会にあたる「金融調整委員会」を新たに設けたということです。
このために最近、北韓対外経済省の李光根(リ・グァングン)次官らが中国を訪れ、金融体系や運用方法などについて意見交換を行ったとされていて、北韓が来年の党大会で、金融を含む大々的な経済計画を発表するだろうという見方が出ています。