韓国沿岸で姿を消したスケトウダラを復活させようと、東海岸の北端、江原道高城(コソン)郡で18日、人工孵化させた稚魚2万匹が放流されました。
スケトウダラは韓国で国民魚と呼ばれ、1990年代初めには漁獲量が10万トンを上回っていましたが、2007年からは全く獲れなくなっています。
このため政府は、去年、スケトウダラ1匹を捕獲すれば50万ウォンの賞金を出すことにして6匹を確保しました。そしてこれから得た卵を人工孵化させ、スケトウダラの稚魚3万6000匹を成長させました。
このうちの2万匹を18日、東海に放流したものです。
放流した海域は、向こう4年間、保護水面に指定されて捕獲が一切禁止されます。
また政府は、残りの稚魚1万6000匹について、養殖場で育成し受精卵の確保に取り組む計画です。