大学教授らが選ぶことしの四字熟語は、「昏庸無道」でした。
教授新聞が全国の大学教授886人を対象に、ことし1年間を振り返る四字熟語についてアンケート調査したところ、回答者のうちもっとも多い59.2%が「昏庸無道」を選びました。
「昏庸無道」は、愚かで無能な君主を指す「昏庸」に、世の中が乱れて道理に反することが多く発生しているという意味の「天下無道」にちなんだ表現です。
これについて高麗(コリョ)大学・哲学科のイ・スンファン教授は、「ことしの韓国政府は、マーズ=中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大に対して迅速で適切な対応ができなかったほか、多くの反対にも関わらず歴史教科書の国定化を強行するなどして、国民の混乱を招いたと言わざるを得ない」と語りました。
ことしの四字熟語にはこのほか、「正しいように見えるが、実際は正しくない」という意味の「似是而非」、「将来を考えず、目の前の利益だけを考える」という意味の「竭澤而漁」、「愚かで融通が利かない」という意味の「刻舟求劍」などが挙げられました。