韓国が中国、ベトナム、ニュージーランドとそれぞれ締結したFTA=自由貿易協定が20日発効したことで、韓国の輸出額が年平均で50億ドル増加するという見通しが出されました。
産業通商資源部は、韓国が中国、ベトナム、ニュージーランドとそれぞれ締結したFTAが20日に発効したことを受け、期待される経済的効果をまとめました。
それによりますと、関税撤廃の影響で、韓国からの輸出は、年平均で50億ドル増加し、貿易収支が年平均で6億ドル改善するものと期待されます。
また、今後10年間、国内に5万5000人の雇用が生まれるほか、毎年のGDP=国内総生産の成長に1%ポイントの追加上昇効果をもたらすものと予想されます。
韓国からの輸出拡大が期待される商品を見ますと、中国に対しては電気掃除機や洗濯機、スポーツウェア、ベトナムに対しては繊維や自動車の部品、洗濯機、化粧品、ニュージーランドに対しては冷蔵庫や建設用装備、自動車部品などがそれぞれ挙げられています。
一方、20日のFTA発効によって、中国で生産される958品目の商品、ニュージーランドで生産される2013品目の関税が撤廃されました。