1人当たりの石炭の消費量が、韓国は、世界で5番目に多いことがわかりました。
IEA=国際エネルギー機関が22日発表したところによりますと、去年、韓国の1人当たりの石炭消費量は、2.29石炭換算トンとなっています。
石炭換算トンは、1トンの石炭を燃焼させたときに得られるエネルギーを基準にして換算した単位です。
韓国の2.29石炭換算トンは、世界で5番目に多く、OECD=経済協力開発機構加盟国平均の2倍を超えています。
また、主なOECD加盟国は、1人当たりの石炭消費量が着実に減少しているのに対し、韓国は、年平均4.2%ずつ増えています。
韓国では、2023年まで、合わせて1万8000メガワット規模の石炭火力発電所を新たに建設する予定で、石炭の消費量は当分増え続けるものとみられます。
石炭は、温室効果ガスの主な排出源で、韓国政府はこのほどパリで開催された国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で、2030年に排出されるとみられる二酸化炭素の排出量の37%を削減する計画を発表しています。