新薬のライセンス契約によって保有する自社株の価格が高騰し、去年、株長者となった韓美(ハンミ)薬品グループの会長が、保有する株式のうち1100億ウォン相当の株式を従業員に贈与することになりました。
韓美薬品グループの林盛基(イム・ソンギ)会長は4日、自らが保有する株式の4.3%にあたるおよそ90万株をおよそ2800人の従業員に贈与すると発表しました。
これは、去年の最終営業日の終値でおよそ1100億ウォンに相当するものです。
これによって、韓美薬品グループの従業員は、平均給与の10倍にあたる1人およそ4000万ウォンの株式を受け取ることになりました。
林会長は、「大きな成果を成し遂げた主役であるグループの従業員全員に感謝の気持ちと、何かしなければならないと感じていた。厳しい時期をともに乗り越えてきた従業員への感謝と今後への期待になればと思う」と話しています。
韓美薬品は、肥満と糖尿病を同時に治療できる新薬を開発し、去年、フランスの製薬大手「サノフィ」や多国籍製薬会社「ヤンセン」などとの間に、合わせて8兆ウォンのライセンス契約を結びました。このため契約締結の発表が行われるたびに株価が跳ね上がり、去年1月におよそ1万5000ウォンだった株価は、去年暮れには12万9000ウォンに上昇しました。
これによって自社株を2000万株保有している林会長は、去年1年間で2兆ウォンを超える値上がり益をあげ、株長者となりました。