北韓は6日、水素爆弾による核実験に成功したと発表しました。
北韓の朝鮮中央放送は、韓国時間の6日午後0時30分から特別重大報道として、「6日午前、史上初めて水素爆弾を使った核実験に成功した」と発表しました。このなかで北韓は、「小型化した水素核の威力を確認した」と述べ、「核保有国の隊列に並んだ」と主張しました。
金正恩第1書記が去年12月15日に水爆実験命令を出し、今月3日に最終命令の文書に署名したということです。
北韓が原爆だけでなく、水爆の核実験に成功したと宣言したことから、国際社会の対応が注目されます。
北韓の朝鮮中央通信は、核実験前日にあたる5日付けの論評で、「アメリカによる核攻撃に対抗して核を保有し、限りなく強化することは当然のことだ」と主張して核兵器の保有を正当化していました。
そして6日の発表でも、水素爆弾による核実験は、アメリカをはじめ敵対勢力による核の脅威から民族の安全や韓半島の平和を守るためのものだと主張しています。
北韓は、2006年10月以降ほぼ3年置きに核実験を行っており、今回が4度目で、金正恩体制になってからは、2013年2月12日以来、2度目です。
金正恩第1書記は、元日の新年の演説では核兵器開発には触れず、経済の立て直しに取り組む姿勢を強調したほか、韓国など周辺国との関係改善に乗り出す姿勢を示していました。
ところで、北韓は核実験について、これまでのようにアメリカや中国に事前通告しなかったもようだと、韓国の国家情報院が明らかにしています。