去年前半、韓国で感染が広がったマーズ=中東呼吸器症候群で、ウイルスに変異が発生していたことが、初めて確認されました。
保健福祉部疾病管理本部の研究グループは8日、去年、韓国でマーズに感染した患者8人から採取した検体でマーズウイルスの遺伝子を分析した結果、変異が確認されたと発表しました。
それによりますと、韓国でマーズに感染した8人から採取した検体のマーズウイルスを、中東で流行したものと比較したところ、全体の遺伝子塩基序列の0.1%で、差があったということです。
通常8%以上の差があるときに「変種」と認められることから、疾病管理本部は、今回確認された変異が、感染力や致死率などに大きな影響を与えなかったものとみています。
疾病管理本部は、去年6月、WHO=世界保健機関と共同調査を行い、「変異はない」とする結果を発表していました。