北韓の朝鮮中央テレビは8日、去年12月に行ったものとみられる、SLBM=潜水艦からの弾道ミサイル発射実験の映像を公開しました。
この映像では、去年5月の発射実験より射程距離が伸びている様子が映し出されており、韓国の情報当局が分析を急いでいます。
朝鮮中央テレビは8日、金正恩（キム・ジョンウン）第１書記の去年12月の動静をまとめた映像を放送しました。
映像の中には、船の甲板に立つ冬のコート姿の金正恩第１書記が、SLBMとみられる物体の水中からの発射を見守る場面が紹介され、先月21日のSLBM発射実験の可能性が高いとみられています。
このSLBMは、水中からほぼ垂直に飛びだし、30～40メートル上空で大きな音を出して点火されると炎を噴き出しながら空に昇っていく様子が映し出されています。
去年5月に北韓が初めて行ったSLBM発射実験と比べて垂直に飛ぶ様子や点火の幅が広くなったことから、韓国の情報当局は飛行距離が大幅に伸びた可能性があるとして、詳しい分析を進めています。
しかし韓国軍の消息筋は、映像が偽造されている可能性もあるとして慎重な見方を示しています。