「MERS=中東呼吸器症候群の被害が拡大したのは、政府や医療機関 などが初期対応と拡散防止に失敗したため」。
監査院は14日、このような監査結果を発表しました。
監査院は、去年9月10日から10月29日にかけて保健福祉部と疾病管理本部など18の機関を対象に「MERS予防および対応実態」の監査を行いました。
それによりますと、韓国政府は、WHO=世界保健機関と専門家たちの警告を無視し、最初の患者への検査を後回しにするなど徹底した対策を行わなかったということです。
また、三星ソウル病院もマーズ患者が来院したことを医療スタッフに隠したり、疫学調査に協力しないなど、様々な問題があったことが分かりました。
今回の監査結果を受けて、監査院は、保健福祉部と疾病管理本部所属の公務員16人と三星ソウル病院に対して注意措置と関係者の懲戒処分、制裁措置を取ると通知しました。
しかし、当時保健福祉部長官を務めていた文亨杓(ムン・ヒョンピョ)国民年金公団理事長は処分を受けておらず、非難の声が上がっています。