広島と長崎で被爆した韓国人被爆者が、被爆者の賠償問題の解決のために外交的努力を行わないとして、韓国政府を相手取って起こしていた裁判の控訴審判決で、ソウル高等裁判所は14日、控訴棄却の判決を言い渡しました。この裁判は、広島と長崎で被爆した韓国人被爆者79人が、2013年8月、韓国政府を相手に起こしたものです。
裁判で、韓国人被爆者らは 「韓国政府は被爆者の賠償問題の解決のための適切な措置を取らなかった」として、被害者1人あたり1000万ウォンの損害賠償を求めていました。
一審のソウル中央地方裁判所は「外交関係の特殊性を考えると、政府の措置が十分でないという理由だけで国家が義務を違反したとみるのは難しい」として、原告敗訴の判決を言い渡しています。
これに対し、原告側が判決を不服として控訴していました。