一時失脚が伝えられていた北韓の崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党書記が、3か月ぶりに復帰したものとみられます。
北韓の国営放送、朝鮮中央通信は15日、崔竜海労働党書記が平壌(ピョンヤン)で行われた金日成(キム・イルソン)社会主義青年同盟70周年祝賀行事に出席し、演説したと伝えました。
崔竜海書記は、張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が粛清されてから金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近として権力序列2位といわれていましたが、韓国の国家情報院が去年11月に、発電所事故の責任を問われ地方の農場に追放されたとの見方を示していました。
しかし、その後去年12月に死亡した金養建(キム・ヤンゴン)書記の葬儀委員には名を連ねたものの、葬儀には参加しなかったため、さまざまな観測が出ていました。
専門家の間では北韓が4回目の核実験を強行してから国際的な孤立が深まっている中、金養建書記の死亡による空白を埋めるため、崔竜海書記に再び中心的な役割が任される可能性があるとの見方が出ています。