北韓の小中高校で行われる教育課程で、北韓の指導者=金正恩第一書記 に関する内容の科目が増加し、英語の授業時間が増えたとがわかりました。
韓国教育開発院によりますと、2014年の北韓の小中高校の教育課程を分析したところ、2013年に比べて金正恩(キム・ジョンウン)第一書記に関する科目の数が増加しているということです。
また、2013年まで「外国語」という科目名となっていた英語の授業が、2014年には「英語」という名称に変り、授業時間も増加しました。
さらに、2014年の北韓の歴史教科書では、西暦の紀元前後を指す「B.C.」や 「A.D.」など、これまで北韓で使われなかった英語の用語が新しく登場するようになっているということです。
これについて韓国教育開発院は、「最近の北韓の教育は、金正恩第一書記の3代に渡る権力の継承を正当化する内容が増える一方で、国際社会で広く使われている用語を教えるなどして、政治的な理念より経済的な実利を追求する方向に変っているものと考えられる」と説明しています。