北韓の対韓国政策を総括し、する先月交通事故で死去した金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党書記兼統一戦線部長の後任に、キム・ヨンチョル偵察総局長が内定したという見方が出ています。
セヌリ党のシンクタンク「汝矣島(ヨイド)研究院」が18日、党の最高委員会議に提出した報告書によりますと、先月30日に交通事故で死去した金養建朝鮮労働党書記兼統一戦線部長の後任に、キム・ヨンチョル偵察総局長が内定したということです。
キム・ヨンチョル偵察総局長はことし元旦に、軍服姿で錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝していたことから、今月初めまでは軍人の身分でしたが、つい最近、内定したとみられます。
キム・ヨンチョル偵察総局長は、これまで南北交渉にも深くかかわった北韓軍内の韓国通で、2010年の北韓の魚雷攻撃による韓国海軍の哨戒艦「天安(チョナン)艦」沈没事件など、韓国への挑発を指揮してきたとされるうえ、2013年には休戦協定の白紙化を宣言し、核攻撃の威嚇をするなど代表的な強硬派とされます。
内定が事実なら、これまでの活動から、当分南北関係の改善は容易ではないという見方が出ています。