慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で、元慰安婦らの名誉を傷つけたとして、名誉きそん罪に問われている朴裕河世宗大学教授に対する初公判が20日、ソウル東部地方裁判所で行われ、朴教授は無罪を主張しました。
朴教授は、2013年に出版された著書「帝国の慰安婦」で、元慰安婦について「自発的な売春婦」などと記述し、検察が元慰安婦らの刑事告訴を受理し、去年11月、学問の自由を逸脱したとして名誉きそん罪で在宅起訴していました。 ソウル東部地方裁判所で20日に行われた初公判で朴教授は、
「名誉きそんの故意性はなく、虚偽事実でもない。公共の利益が目的だった」として無罪を主張しました。
今回の裁判を前に朴教授は、日本の裁判員裁判にあたる「国民参加裁判」を申請しており、裁判所は検察側の意見を聞いたうえで受け入れるかどうかを決めることにしています。
次の公判は今月29日に開かれます。