韓国で販売されている、果物やワイン、ビールなど主要な輸入食品の値段が、ほかの国に比べてはるかに高いことがわかりました。
韓国の市民団体、消費者市民の会は、去年6月と10月に13か国の主要都市で輸入食品 35品目の値段を調べ、その結果を20日に発表しました。
それによりますと、35品目のうち31品目の韓国での販売価格が、調査の対象となった国のうち、高額品目の5位以内に入ったということです。
このうち、アメリカ産のアオブドウは、韓国での販売価格がアメリカ現地での販売価格の1.7倍に上り、調査の対象となった国のなかで最も高くなっています。
また、チリ産ワインの韓国での販売価格は、調査対象国のうち5番目に高いオランダと比較しても2倍近く高くなっています。
さらに、輸入ビール「ハイネケン」の韓国での販売価格は、オランダ現地価格の2.9倍、「ミラー」はアメリカ現地価格の2.3倍に上っています。
消費者市民の会は、「自由貿易協定などに伴う輸入関税の下落にもかかわらず、実際の販売価格は下がっていない。関税引き下げの恩恵が消費者に及ぶよう、流通構造などの改善が必要だ」と指摘しています。