アメリカの終末高高度防衛ミサイル「サード」を韓国に配備すべきとする内容の報告書がアメリカの研究所によってまとめられました。
アメリカ戦略国際問題研究所は20日、アメリカ国防総省の委託を受けてまとめた報告書のなかで、「アジア太平洋地域のミサイル防衛能力を強化しなければならない。北韓のミサイルの脅威は増大しており、サードは貴重な防御能力だ。韓国はサードのようなシステムを独自に開発するとしているが、それには数十年の努力が要求される」と指摘し、アメリカの「サード」を韓国に配備すべきとの見方を示しました。
また、報告書では、「北韓の金正恩(キム・ジョンウン)体制は、生き残りのために開放を進める必要があるが、その過程で内部が不安定になり、急激な崩壊につながる可能性がある。北韓の崩壊は、安全保障上の大きな障害となるもので、アメリカは、周辺国との協調を強化しなければならない」と指摘しています。
サードの韓国配備について、朴大統領は13日、国民向け談話後の質疑応答のなかで、北韓の核、ミサイルの脅威などを勘案しながら、韓国の安全保障と国益を踏まえて検討していくと述べています。